これからもRD250に乗って

RD250に乗り始めてから2021年10月で丸40年になりました。ほかのバイクに乗り換えたいという気持ちも起こらず乗り続けてきました。気がつけばバイクを取り巻く環境もずいぶん変わりました。乗り始めたころは250ccはメジャーな存在でバイクの名所には若者たちが乗る2スト250ccが溢れていました。しかし今はツーリングに行ってもまわりは年配の方が乗る1000cc越えの大型バイクばかり。大型バイクでゆったりと高速道路を流すツーリングは素敵かもしれません。それでも自分はまだまだRD250で走り続けます。

空冷ヤマハ250ccツインの歴史

ヤマハの2ストツインの歴史は1957年に発売されたYD-1に始まりました。そして1959年にスーパースポーツYDS-1が登場、1964年のYDS-3で分離給油のオートルーブを採用しYDSの系統は1969年のDS6まで続きました。YDS-1からDS6までボア・ストロークは56×50mmのショートストロークで変更はありませんでした。
1960年代はまだ小学生だったためYDS〜DS6の思い出は全くありません。思い出に残っているのは中学から高校生だった1970年代のオートバイ達です。ヤマハ車も記憶にあるのはDX250、RX350の頃からです。ヤマハツインは丸みを帯びたDS6から1970年にシャープなスタイルのDX250に生まれ変わりました。ボア・ストロークも54×54mmのスクエアに変更されエンジンの味付けも変わったようです。出力はDS5E(1968年モデル)からの30.0psのままでした。最高出力30.0psは1979年のRD250最終型まで変わりませんでした。
DX250は1973年にRD250に生まれ変わりました。7ポート・トルクインダクションシステムを採用し、6速ミッションを搭載し1980年のRZ250の登場までRD250はヤマハの主力モデルであり続けました。

RD250 1973年モデル


空冷2サイクル・ピストンリードバルブ2気筒247cc
ボア・ストローク54×54mm 圧縮比6.7
最高出力30ps/7,500rpm 最大トルク2.92kg/7,000rpm
リターン式6段変速 乾燥重量154kg 価格217,000円

RD250 2型 1974年11月


マイナーチェンジでカラーリング変更、マフラー40mm延長
空冷2サイクル・ピストンリードバルブ2気筒247cc
ボア・ストローク54×54mm 圧縮比6.7
最高出力30ps/7,500rpm 最大トルク2.90kg/7,000rpm
リターン式6段変速 乾燥重量140kg 価格259,000円

RD250 3型 1976年4月


カフェレーサー風のスタイルに変更、前後ディスクブレーキ採用
空冷2サイクル・ピストンリードバルブ2気筒247cc
ボア・ストローク54×54mm 圧縮比6.7
最高出力30ps/7,500rpm 最大トルク3.00kg/7,000rpm
リターン式6段変速 乾燥重量152kg 価格276,000円

RD250 4型 1977年 6月


シートカウル装着、カラーリング変更
空冷2サイクル・ピストンリードバルブ2気筒247cc
ボア・ストローク54×54mm 圧縮比6.7
最高出力30ps/7,500rpm 最大トルク3.00kg/7,000rpm
リターン式6段変速 乾燥重量152kg 価格276,000円

RD250 最終型 1979年 4月


デザイン一新、キャストホイール装着
ラムエアヘッド装着、CDI点火採用・ミッション変更等エンジンも改良
空冷2サイクル・ピストンリードバルブ2気筒247cc
ボア・ストローク54×54mm 圧縮比6.7
最高出力30ps/8,000rpm 最大トルク2.90kg/7,000rpm
リターン式6段変速 乾燥重量150kg 価格295,000円

YD1


空冷2サイクル・2気筒247cc
ボア・ストローク54×54mm 圧縮比6.6
最高出力14.5ps/6,000rpm 最大トルク1.90kg/4,000rpm
リターン式4段変速 乾燥重量140kg 価格185,000円
2018年の秋、ヤマハ発動機のイベントで歴代の250ccツインを見ることができました。

我がRD250

中学生の頃からオートバイに興味を持ち始めCBやマッハ、GTと魅了的なオートバイを見てきたのですが1970年代初期のすっきりしたスタイルのヤマハパラレルツインが一番好きです。
はじめはスマートできれいなカラーリングの初期型RDを探していましたが手に入れたのは1976年4月発売のRD250 3型です。1981年の秋に上野のオートバイ街で走行距離2000キロの中古を16万円で買いました。モデルチェンジにより前後輪ともディスクブレーキになったモデルです。スタイルもその当時流行の直線を基調としたカフェレーサースタイルに変わりました。また免許制度の変更にあわせ350ccは400ccとなりました。
何かと規制の多かった時期でハンドルは大きくアップしたものが付いていました。一文字ハンドルに変えてみたりしましたがステップ、シートとの関係でしょうか、肩が痛くなり、とても長距離を走れませんでした。今はトマゼリのコンチハンが付いています。見た目もそこそこで肩も痛くならず、気に入ってます。
力強い排気音、5,000から7,000回転を使っての加速はなかなか魅力があります。2ストライバル車のスズキのGT380、カワサキのSS、KHのように目立ちませんでしたがトータルバランスでは一番だったと思います(あくまで主観)。

1980年代、九十九里浜にて撮影。まだアップハンドルを付けていました。