リトルツインHS1

RD250の他にRD125、HX90、GT125等の2ストリトルツイン達も好きでした。特に学生時代に学校の近くでよく見かけたスマートなHX90を探して歩き伊豆の温泉場で見つけたのですが譲ってもらえませんでした。その後HS1を手に入れRD250と交互に乗っています。
HS1はAT90(1966年製)に始まったヤマハ90cc2気筒モデルの2世代目です。3世代目のHX90を最後にヤマハの90cc2気筒モデルはなくなりましたが独特の排気音で軽快に走る魅力的なモデルです

ヤマハHS1


空冷2サイクル・ピストンバルブ2気筒89cc
ボア・ストローク36.5×43mm 圧縮比7.5
最高出力10.5ps/8,000rpm 最大トルク0.96kg/7,500rpm
リターン式5段変速 乾燥重量89kg 価格87,000円
ゴールドのHS1は2台目です。サイドカバーが欠品のため岡山県のバイクショップに新車のまま眠っていました。それを雑誌の売買欄で見つけ購入しました。
取り扱い説明書が残っていました。


初めに手に入れたのはブルーのHS1です。手元にあったGR50をきれいに直してセカンドバイクにしようかそれとも他のバイクを探そうか迷っていた時に沼津のバイクショップで見つけました。独特の排気音が気に入って朽ち果てかけたGR50を処分しこのHS1を手に入れました。

メンテナンス

2013年の秋よりオイルポンプからオイルが漏れるようになりました。オイルポンプを分解し、すべてのオイルシールを交換しました。特に写真左上の小さなオイルシールが原因と思っていましたがまだにじみが止まりません。どうも写真左上の歯車のついた部品に原因があるように思います。もともとが非売品の部品であり、入手は望めません。何かいいシール材を考えてみようと思います。

2014年3月16日、オイルポンプを再度分解してみました。結果、HS1のオイルポンプからのオイル漏れはデストリビータという部品が原因でした。この部品は前方から後方へ貫通している穴がありますがオイル漏れがしないようにゴム栓が入っています。しかし40年以上経過して栓としての役目をしなくなっています。直径5mmのオイル耐性のあるゴム栓を作ればいいのですが材料もなく液体パッキンをゴム栓の後ろから流し込みました。結果、オイル漏れは止まりました。

2014年5月6日、GWの最終日、様子を見るため国道358線を走ってみました。精進湖への上りまでは非常に好調でした。上りになっても調子に乗ってアクセルを開け続けました。結果、二つ目の直角コーナーでリアタイヤがフルロック、焼付かせてしまいました。少し冷やして戻ってきましたがきっとピストンは傷が付いたでしょう。何とももったいないことをしてしまいました。右シリンダーへのオイル吐出量が少ないことが頭から飛んでいました。吐出量問題を解決するまでガソリンタンクにもオイルを入れることにしました。しばらくはエンジンを分解せず、おとなしく乗って様子を見ます

2014年5月6日、国道358号線の上り口、焼付いた直後
その後はエンジンノイズが気になり、近場を短い時間走るのみです。RDの再生がひと段落したら今度はHS1を直そうと思います。

2015年3月8日、甲府の別宅にてクラッチ交換をする

ショートツーリング

以前から気になっていた林道をHS1で走ってみました。甲府から精進湖に向かう国道358線から反対の山肌に見えるカードレールが気になっていました。甲府市の古関から右斜めに入るとどんどん高度が上がっていきました。峠を過ぎたところでスマートフォンのGPSで位置を確認すると地図上に道はなく若干不安でしたがそのまま進むと10数キロ走ったところでHS1が発売される1年前の昭和48年に廃校に折八分校跡に出ました。道路の反対側の下の方には無人となった集落があります。恐らく標高1000m近くはあると思われます。ここにどんな暮らしがあったのでしょうか。さらに林道を下り、県道を走ると身延町の古関でなじみの国道300号線に出ました。落石が転がっていたり土砂が流れ出している箇所はありますが全線舗装されているのでロードモデルでも走れる林道です。
 
2013年5月18日、身延町折門の廃校跡にて