60代の暮らし、仕事、お金

59歳で転職しましたがその時考えたのは「収入が大きく減るのだからそれに合わせた生活をしなければならない。」ということでした。新卒として入社してから59歳目前で退職するまで同じ企業グループ内で働いていました。そのため退職金はもらうことができましたが家のローンの残りを一括返済した結果、あとは大きな病気をしたり介護が必要になった時の予備費が残っただけとなりました。少ない貯金で毎年の赤字を埋めることはできません。そのため少しでも高い収入が見込める体を使う仕事、ドライバーを選択しました。
しかし転職から4年が過ぎ、給料も若干上がり60代は赤字にならずに暮らしていけると思った矢先にまさかの大けが、2ヶ月以上の休業となりました。2023年の年末、休業中の中で今後の60代の暮らし方、働き方を考えてみました。

頑張って月収20万円前後か

40代半ばから転職について考えるようになりましたが結局は59歳直前までは転職せずに同じ会社で働き続けました。特別なスキルのない自分が転職した場合、月収は20万円前後になると思え、転職には踏み切れませんでした。
なぜ20万円なのか、特別な技能、知識がなくとも比較的短期間で覚えることができる業務に対する報酬と思えるからです。最低賃金に近い金額です。年収では200百万円台の水準です。ではなぜ男性サラリーマンの平均年収が500万円を超えているのでしょうか。それは所属する会社の資本、生産性により付加価値が基本的な労働力に加わるからだと考えています。特別なスキルがなければ60代でそういった会社に転職するのは難しいと思います。

60代の平均年収はいくらか

特別なスキルあるいは恵まれた雇用延長制度がなければ支給額で20万円前後だと思われます。夜間勤務、肉体的負荷が高い業務、週休1日、等の条件があれば支給額で25万円前後にはなると思います。厚労省の統計資料を見ると60歳から64歳の平均月収は30万ですが調査対象の46%の方が24万円以下の月収です。頑張って300万円が現実的な金額なのでしょうか。退職金の制度がある会社に勤めていた方は退職金から毎月補填するという考え方もあると思います。ただし私の場合は退職金からローンを返済したことと80歳以降に必要となるかもしれない介護費用の確保を考えると残り僅かの退職金は手を付けないようにしたいと思います。
トラックドライバーになってから2年で支給額は月額25万円、手取り20万円、年間240万円の収入が得られるようになりました。ボーナスはありません。トラックドライバーとしては珍しく土日が休みです。その点を考慮すれば納得のできる金額です。
さらに2023年2月に新しい部署に異動しました。週休2日ですが祝日休み、連休はなくなりました。業務量も増えたため手取りで25万円を越えるようになりました。

60代の支出について

転職して2年間はどうにか1ヶ月20万円以下で生活していました。しかしその後、車検、家族の自費歯科治療、RDの部品購入等があり、月額24万円を越えています。60代の平均的な支出は24万円前後と言われていますがその通りになりました。
サラリーマンの頃よりは大幅に支出金額は減っています。転職の際に住宅ローンを退職金で全額返済したこと、生命保険は払済にしたことにより固定費を低く抑えられていることが良かったと思います。また学生のころから続けてきた日経新聞購読、仕事のための書籍購入もやめました。生命保険、ローンと合わせると10万円近くの減額となりました。
日々の生活でもかなり節約しています。サラリーマンの頃は毎日コンビニに寄ってコーヒー、おやつを買っていましたがドライバーになってからはおにぎり、煎餅数枚、水筒持参でできるだけコンビニに入らないようにしています。また休日は午前中にジョギング、洗濯、掃除、午後はRD250で近場を一回りとあまりお金を使わない過ごし方をしています。お酒は飲めません。また好きだったタバコは40歳のころにやめました。RD250以外お金のかかる趣味はありません。質素な生活だと思います。70歳半ばまで収支は黒字になるようにしたいと思います。

60代の仕事

転職して3年半、部署異動となりました。祝日が減り、日々の業務量がかなり増えました。30代、40代のドライバーが続けて辞めた部署です。きつくなった分、収入が増えました。車検、家電の買い替えがあっても赤字にならない程度の月収です。ジムに通うくらいの運動量があり、体力づくりにもなります。しばらくは続けようと考えていましたが2ヶ月以上休業となる大けがをしてしまいました。63歳の転職となる可能性もあります。休業中に60代、70代の仕事についてじっくり考えてみようと思います。