DT90 & DT200WR

高校生のころ一番最初に手に入れたオートバイはMR50(50ccのヤマハトレール車、1977年モデル)でした。フロントに18インチのタイヤを履き見た目は本格的なトレール車でしたが河川敷のコースを2周もまわると熱ダレしてしまいオンロードの方が得意なバイクでした。そのMR50は実家の車庫で朽ち果てましたがオフロードの面白さを忘れられずにXT125(今までに入手した唯一の4スト車、ヤマハ1982年モデル)を買いしばらくは富士山の麓を走ったりして楽しみました。しかし4スト車に馴染めず近所のバイク屋さんにあったDT90と交換しました。
70年代半ば頃までは90ccクラスもそこそこ人気があったのかヤマハDT90、ホンダSL90、スズキハスラーTS90、カワサキKE90と各メーカーとも90ccオフロード車をラインナップしていました。しかし今では見かけることもなくなりました。
時々河原を走っていましたが不調になり10年ほど放置、久々に乗ろうとしたところタンクの中はヘドロ状態のガソリンと錆でいっぱい。のんびりと作業を進めたため再生まで1年かかりましたがノンストップ300kmのミニツーリングが出来るまで元気になりました。
そして9年間、甲府別宅での足として乗り回し、エンジンもかなりくたびれました。2013年10月にはDT200WRを購入し、ますます乗る機会も少なくなりました。もう一台部品取りを入手すればまだ乗れるようにも思いましたが50代半ば、生活のダウンサイジングが必要となったため2015年7月に処分することにしました。買った当初から不調でしたが直しながら30年近く十分楽しめたと思います。
そして2018年9月、本格的に転職を検討を始めるためDT200WRを手放しました。

DT90 U 1978年モデル


空冷2サイクル・ピストンリードバルブ単気筒89cc
ボア・ストローク50×45.6mm 圧縮比6.9
最高出力10ps/8,000rpm 最大トルク0.95kg/7,000rpm
リターン式5段変速 乾燥重量93kg 価格145,000円

DT90再生記

タンク内錆落とし[2004/10/2]

10年間ガソリン入りで放置したためタンク内は錆だらけ、灯油で洗浄したところソフトボール以上の錆が出てきました。当然、洗浄だけでは手に負えずケミカル用品を使用しました。「花咲かGタンククリーナー」というケミカル用品で数回錆落しを繰り返したところタンク内の錆はどうにかきれいになりました。

ポイント、バッテリー交換[2004/10/31]

以前より不調の原因だったポイントを交換しました。バッテリーは指定の6N6-3B-1を購入したのですが形状が変更になったのかケースに入らずケースを金鋸で切りどうにか取り付けることができました。これでエンジンは始動しましたが回転が安定しません。

キャブ整備その1[2005/5/8]

次はキャブの分解掃除ですがパイロットジェットが外れず詰まりが取れませんでした。荷札の細い針金で突付いたところ貫通、スローは安定しましたが数キロ走ると息つき状態、40km/hも出ません。次回の宿題です。

キャブ整備その2[2005/09/10]

キャブの分解の際に少し曲げてしまったフロートを交換しました(アッセンブリーでは出ませんでしたがフロートは取り寄せることができました)。プラスチック製で油面の高さの調整は不要です。組み上げたところで土砂降りの雨、試運転はまたのお楽しみです。

キャブ整備その3[2005/9/23]

プラスチック製のフロートで燃料コックをONにしたところ勢いよくオーバーフロー、油面高を調整できないため元のフロートの油面高を若干変えて再び組み込みました。やっと懐かしい2スト単気筒の音が甦りました。

フロントフォークオイルシール交換[2007/05/03]

DT90のフロントフォークオイルシールはアウターナットコンプリートという部品に組み込まれていてその部品をフロントフォークより外してオイルシールを交換します。ところが左側のアウターナットコンプリートは緩まずベルトレンチのゴムが切れてしまいました。青空修理のため日暮れまでに組上げなければならないず分解を断念しました。右側のみ交換しました。※アウターナットコンプリート、ボトムケースの上の部分です。

スプロケット交換[2007/05/03]

完売と思われたスプロケットですが部品番号を調べて注文したところ入手できドライブ、ドリブンスプロケットとも交換しました。ドリブンスプロケットは社外品が付いていたようで純正46丁に対し49丁のものでした。ほとんど一般道走行のため46丁の方が走りやすいように思います。

再度のキャブレターメンテナンス[2009/03/15]

キャブクリーナーですべての穴を貫通させました。燃料コックからキャブまでのガソリンの流れも問題なし。また以前入手したプラスチック製のフロートを使いました。しかし状態は改善せず。ジェットニードルのクリップの位置を下げても変わりありませんでした。次は点火系をチェックしようと思います。

キャブレター交換[2009/04/12]

点火時期は問題なさそうなため息つきはキャブの手強い詰まりと判断しました。キャブクリーナー原液にいく日か漬け込み圧縮エアーで吹けば詰まりは取れると思いますがそこそこの費用がかかりそうなため4,000円+送料で中古品を購入しました。 思った通りキャブ交換で不調は解消しました。ただもう少しセッティングをする必要がありそうです。

タイヤ交換[2010/02/20]

フロントタイヤの2.75-19はレアなサイズのため選択肢はほとんどありませんでした。ブリジストンのTRAIL WINGに交換しました。
 

タンク内錆取り[2010/07/13]

錆取りが不完全だったため何度もキャブ不調を繰り返していました。今回は徹底的に錆取りをするためショップに作業を依頼しました。錆取り後きれいにコーティングしてもらい錆の心配はなくなりました。

再度のキャブレター交換[2010/12/12]

何回も分解、清掃しましたがなかなか調子が戻りませんでした。リーズナブルな中古のキャブレターを入手できたためまた交換してしまいました。キャブレター交換後、しばらくエアファンネルで走っていました。今まであえぎながら上った国道358号線の右左口トンネルまでの上りも実用的なスピードで上れるほどパワーアップしました。魅力的なパワーでしたが耐久性も考えエアークリーナーに戻しました。

エアークリーナーに戻してから走り回りましたが2万キロを超えた90ccは少しくたびれ気味のためか回しすぎると途端にパワーが落ちます。RDを甲府に持ってきたのでDT90は近場用にしようと思います。近くに河原のコースでもあればオフロード用にしたいのですが。

エンジン交換

またまたエンジン不調再発です。30分も走るとエンジンが吹けなくなり、50km/hを出すのも一苦労です。73年式のエンジンを入手し載せ換えましたが状況は変わらずです。キャブレターが問題なのでしょうか。まずは走れるようにクラッチ板を交換しました。73年式の方が厚いようでフリクションプレートは78年式より1枚少ない4枚です。これからゆっくり直していきます。

クラッチ板交換[2014/03/23]

フリクションプレートを交換しました。分解の際に破損したクラッチボスを取り寄せた部品と交換しようとしましたがネジの入る部分の高さが違うため交換することはできませんでした。組み込みはできるためそのままにすることにしました。

DT90でツーリング

2006年4月、甲府に単身赴任した際にプライベートの足として持って行ったのがDT90です。RD250を甲府に持っていくまで休日はDT90で富士五湖周辺や近場の林道を走って楽しみました。
 
2006年4月、精進湖のほとりにて、そして2007年1月、精進湖トンネルの近くで
 
2007年9月22日、南アルプスの林道にて、そして2011年5月7日、右左口峠にて

DT90を手放す

2015年7月4日にDT90を手放しました。

2015年7月4日、甲府の別宅駐車場で引き取りを待つ

DT200WR

本格的なオフロード車DT200WRで楽しむ

甲府での生活も6年を過ぎた頃、林道を走りたくて2013年10月にDT200WRを購入しました。甲府市内のショップから比較的リーズナブルな価格で買いました。初めての水冷バイク、エンジンもよく回り短い間ですが十分に楽しむことができました。甲府のアパートを引き払った時、千葉県の自宅までDT200WRで帰ってきたことが懐かしく思い出されます。
 
2016年1月10日、本栖湖畔のキャンプ場にて、そして2016年4月16日、甲府を離れた日、芦川の橋の上にて

DT200WRを手放す

2018年9月、生活のダウンサイジングのためDT200WRを手放しました。

2018年9月8日、手賀沼のほとりにて、この後売却する